ホイールのあれこれ〈製造方法編〉
2019.02.10
こんにちは。
GRコンサルタントの高村です。
前回の、〈材質編〉を踏まえ今回は〈製造方法編〉です。
製造方法は3種類
①鍛造製法
②鋳造製法
③フローフォーミング製法
みなさんがよく耳にするのは①、②の製法ではないでしょうか?
では、①鍛造製法からご説明していきます。
※アルミホイールが1番メジャーなため、
アルミホイールの製造方法をベースに話を進めていきます。
鍛造製法は、レクサスなどの高級車の
純正ホイールに多く採用されるホイールの製法で
アルミ合金を鍛造用の金型でプレスしていき
成形していく製法を言います。
金属の塊を圧力だけでホイールの形にしていくイメージです。
圧力をかけることで、アルミ組織の密度が高くなり
高い強度・剛性を持たせることが可能できる!
というのがメリットでして、
またそれにより、ホイールを軽量に作ることが可能です。
強くて軽い! 良いことばかりのホイールですが、
デメリットもあります。
それは金額。
高いですよー。1本5~7万円なんかざらにあるくらいです。
それが4本だから...(泣)
なんで高いかというと、鍛造用の金型
「プレス機」って言った方が分かりやすいかな。
これがめちゃくちゃ高い。
いくらくらいだと思います?
ホイールメーカーの方に聞きましたが、
プレス機 1機が数千万円だって!!
そのためプレス機を大量に準備することができず、
大量生産ができないため、金額が高くなるってわけ。
また、複雑なデザインのホイールを作ることも難しいみたい。
そんな鍛造製法と真逆の特徴を持っているのが、
②鋳造製法です。
この製法は鍛造製法と違い圧力を用いません。
アルミ合金に熱を加えて溶かし、
それをホイールの金型に流し込むことで成形します。
アフターマーケットのホイールで多く採用されている製法で、
多くの純正ホイールにも採用されています。
鋳造の金型は安価で大量に製造することが可能なため、
1度にたくさんのホイールを製造することが可能です。
それによりホイールの金額も安くなる。ということですね♪
金型にアルミ合金を流し込むだけですので、
複雑なデザインのホイールも作ることができます。
ですがその反面、圧力を用いないため高密度にならず
強度が必要な箇所には、強度確保のため
ホイールの各部を肉厚にする必要があります。
そのため、鍛造製法に比べ重量が増してしまします。
これらをまとめると、
鍛造製法
軽くて強いが、金額が高い。複雑なデザインの成形が苦手
鋳造製法
重量は重く強度は劣るが金額は安い。複雑なデザインの成形が得意
ね?真逆でしょ?笑
一般的にはこの2種類の製造方法が採用されていますが、
世の中には欲張りさんがいるもんで
①と②の良いとこ取りをしちゃおう!
てな考えから生まれたのが、
③フローフォーミング製法です。
これは、ディスク部を金型で成型するまでを鋳造製法で
※ディスク=ホイールのデザインの部分
リム部の仕上げ加工を鍛造製法で成型する
いわば鋳造と鍛造のハイブリッド製法です。
ディスク部の金型が鋳造なので、
ホイールデザインの自由度が高く
リムの部分が鍛造なので、軽く・強く作れます。
本当に良いとこ取りな製法。
なので、純正ホイールとしても採用が増えてきているみたいですよー♪
よし!これで〈製造方法編〉終了
最後〈まとめ〉見てね。
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前回の、〈材質編〉を踏まえ今回は〈製造方法編〉です。
製造方法は3種類
①鍛造製法
②鋳造製法
③フローフォーミング製法
みなさんがよく耳にするのは①、②の製法ではないでしょうか?
では、①鍛造製法からご説明していきます。
※アルミホイールが1番メジャーなため、
アルミホイールの製造方法をベースに話を進めていきます。
鍛造製法は、レクサスなどの高級車の
純正ホイールに多く採用されるホイールの製法で
アルミ合金を鍛造用の金型でプレスしていき
成形していく製法を言います。
金属の塊を圧力だけでホイールの形にしていくイメージです。
圧力をかけることで、アルミ組織の密度が高くなり
高い強度・剛性を持たせることが可能できる!
というのがメリットでして、
またそれにより、ホイールを軽量に作ることが可能です。
強くて軽い! 良いことばかりのホイールですが、
デメリットもあります。
それは金額。
高いですよー。1本5~7万円なんかざらにあるくらいです。
それが4本だから...(泣)
なんで高いかというと、鍛造用の金型
「プレス機」って言った方が分かりやすいかな。
これがめちゃくちゃ高い。
いくらくらいだと思います?
ホイールメーカーの方に聞きましたが、
プレス機 1機が数千万円だって!!
そのためプレス機を大量に準備することができず、
大量生産ができないため、金額が高くなるってわけ。
また、複雑なデザインのホイールを作ることも難しいみたい。
そんな鍛造製法と真逆の特徴を持っているのが、
②鋳造製法です。
この製法は鍛造製法と違い圧力を用いません。
アルミ合金に熱を加えて溶かし、
それをホイールの金型に流し込むことで成形します。
アフターマーケットのホイールで多く採用されている製法で、
多くの純正ホイールにも採用されています。
鋳造の金型は安価で大量に製造することが可能なため、
1度にたくさんのホイールを製造することが可能です。
それによりホイールの金額も安くなる。ということですね♪
金型にアルミ合金を流し込むだけですので、
複雑なデザインのホイールも作ることができます。
ですがその反面、圧力を用いないため高密度にならず
強度が必要な箇所には、強度確保のため
ホイールの各部を肉厚にする必要があります。
そのため、鍛造製法に比べ重量が増してしまします。
これらをまとめると、
鍛造製法
軽くて強いが、金額が高い。複雑なデザインの成形が苦手
鋳造製法
重量は重く強度は劣るが金額は安い。複雑なデザインの成形が得意
ね?真逆でしょ?笑
一般的にはこの2種類の製造方法が採用されていますが、
世の中には欲張りさんがいるもんで
①と②の良いとこ取りをしちゃおう!
てな考えから生まれたのが、
③フローフォーミング製法です。
これは、ディスク部を金型で成型するまでを鋳造製法で
※ディスク=ホイールのデザインの部分
リム部の仕上げ加工を鍛造製法で成型する
いわば鋳造と鍛造のハイブリッド製法です。
ディスク部の金型が鋳造なので、
ホイールデザインの自由度が高く
リムの部分が鍛造なので、軽く・強く作れます。
本当に良いとこ取りな製法。
なので、純正ホイールとしても採用が増えてきているみたいですよー♪
よし!これで〈製造方法編〉終了
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